友人や親戚に「おすすめ!城下町や、木造のお城は素晴らしい。」と言われていたにも関わらず、訪れたことのなかった掛川城。静岡のおすすめならば…と、初めて掛川城を訪れてみました。
正直、舐めてました。掛川城。
まさに江戸当時のお城の造りや様子を実際に見ることが出来るタイムスリップスポットです。
それでは、東海の名城と呼ばれ栄えた、掛川城をご紹介しましょう!
掛川城とは
掛川城は戦国時代の1497年から、駿河の守護大名だった今川氏が築いたとされています。ここに拠点を置くことで、遠州を支配していたんですね。
掛川城の天守閣は豊臣秀吉の家臣である山内一豊が入り、お城の整備などを行いました。
現在の掛川城は、その頃の造りを見事に、また国内でも珍しい木造のお城として完全再現しています。
木造だからこそギシギシと鳴るお城の内部や、石垣、そして政治の中枢で今も息遣いを感じる掛川城御殿など見どころ多数!
実際に触れながら、江戸時代を体験して下さい。
いざ掛川城へ!大手門は必見
駐車場から掛川城天守閣へ向かう途中、まずは大きな木造の門を発見!ここには門番がいて、人々を監視していました。立派な分、大きくて威圧的。
ここを通る人たちは、きっとビビっていたでしょう。
掛川城の表玄関として平成7年に復元されました。上を見上げても、しっかりとした木造なのが分かります。
いや、悪いことしてないっすよ!あやしい者じゃないっすよ!
ドキドキしなが門をくぐります。
大手門を抜けて川沿いを散策。
この川沿いは桜の名所として県内でも有名です。江戸時代もここはきれいな名所だったんだろうな。柳の木や川、桜にお城なんてまさに絶景!日常を忘れる素晴らしさです。
大手門から5分程歩くと「四足門」に到着。高さのある石段を上ります。やはり殿様!門からすぐには会えません。
昔の階段は1段1段が高くて、一歩ずつ膝を上げないと登れません。
さぁ天守閣へ!
「四足門」をくぐって入館券を購入。笑顔の素敵なおねえさんが対応してくれました。振り返ると掛川城。
いま会いに行くから待ってろ、殿様!
天守閣へは細くて曲がりくねった石段を上ります。これは敵の侵入を防ぐための造りだそうです。
クネクネして見通しが悪い。いきなり敵が来たらやられてしまうわ。慎重に登らないと。
体力のないわたしはここで息切れ。しかし、この達成感が良い!期待が高まります。
入り口前にある「霧吹き井戸」は、徳川家康に攻められたときに井戸から霧が出て視界を悪くして城を守ったそうです。
そんな井戸が今もあるなんてすごいですね。ここから毎日水を汲んでたんだなぁ。
さて天守閣へ参りましょう。ここが入り口です。
いきなり木造の階段が。階段好きだな。しかもやはり高さのある段差。
よいしょと登ると木造の広間に出ました。広くてきれい!江戸時代にこの造り…すごいなぁ。
天井も木造の複雑な造り。これを復元した職人さんたちもすごい。
ギシギシ。木造なので歩くと音が鳴ります。ちょっと怖い。大丈夫だと思っても、崩れそうで不安に…。
ギシギシ(場所によってはかなり鳴ります)
ドキドキ(小心者の心臓の音)
この階段を登れば天守閣。急なうえに、しっかりワックスが塗ってあるので滑りそう。手すりを掴んでゆっくり登ります。
幼稚園児の集団もゆっくりと階段を上っていました。気を付けて~!
階段の途中に忍者隠しと呼ばれるゾーンが。
暗いから全く気付かない。ここから忍者が来たらドッキリよりビビるわ!
誰もいないのは分かってるけど、凝視したまま天守閣へ登ります。
やーっと天守閣!
殿様どうだ!来てやったぞ!
わお。絶景!窓は襖で和を感じる。城下町もよく見えて、殿様はここから見守っていたんだなと感慨深くなりました。
天守閣からは掛川城御殿などが見えます。
よしよし、今日もみんなしっかり働いてるな。あとで褒美をやろう。
政治の中枢!掛川城御殿
さて天守閣も見たので帰ろうと靴を履いたら、スタッフさんが「掛川城御殿」も、ぜひ見て下さいとおっしゃってくれました。
掛川城御殿??
と思いましたが、案内されるがまま御殿へ行ってみることに。
掛川城を下る途中に左へそれる小さな道があります。
小道を行くと掛川城御殿へ到着。掛川城から徒歩3分程でしょうか。
この小道。着物姿だった姫たちはどうやって移動してたんだろう?狭いし木々もあるから着物が引っ掛かりそう。段差も多いしね。
靴を脱いで入館券を見せます。天守閣との共通券なので、追加購入の必要はありません。
ここは木造のきれいな書院造で、襖で仕切られ20部屋ほどあります。思っていたよりしっかりと復元された建物で、最初は圧倒されました。
藩の公的儀式・藩主の公邸・藩の政治という3つの機能を持っていました。
入ってすぐ襖が取り払われ、広間がお目見えします。庭が見渡せる廊下が素敵です。
窓からは掛川城が。ヤバい!殿様が見てるからサボれない!
ここで働いていた人たちは、落ち着かなかったでしょうね。
光の入る外側の部屋と、内側の部屋とは明るさや涼しさが全く違います。
身分が高いほど明るい部屋、身分が低いほど薄暗い部屋だったのかな。
室内では、掛川城で撮影した映画の様子や、江戸の大名行列の再現などを見ることができます。
大名行列に何十・何百の人が必要?城の中、空っぽになっちゃいそう。
江戸時代の掛川城の模型も置いてあります。精巧な造りで、細かいところまで見入ってしまいます。
昔は木々も多くて、天守閣への道はもっと大変だったのかもしれません。
それにしても、ここで政治など全て行っていたと思うと不思議な気分です。毎日大勢の人々が行き交っていたんでしょう。その息遣いを感じました。
いかがでしたか?
掛川城は、県内有数の見ごたえのあるお城でした。
江戸時代を身近に感じる木造のお城ならでは!殿様や、掛川城御殿で働いていた人の気持ちをちょっとだけ体験できます。
周辺の街並みも江戸時代のように、瓦屋根と白い壁で統一されています。まさに江戸時代へタイムスリップ!
ぜひ一度、「東海の名城」掛川城へ足を運んでみませんか?おすすめですよ。
最後にパシャリ。振り替えると掛川城が。なんだか見守ってくれるような佇まいでした。
さよなら、殿様。また来るからね!
おすゝめしたスポット
書いたひと
鈴木ねこ
静岡県在住の専業主婦。独人時代から地元大好き!お出かけや旅行が大好きで、今でもヒマがあれば家族で出かける自由奔放人。子ども2人と主人と毎日楽しいこと探し中。