静岡のすゝめ

地元ライターがおすすめする「静岡県の魅力たっぷり」Webマガジンです

静岡らしく、のんびりお届け中♪

標高2,000mを散策!富士山須走口5合目さんぽ(前編)〜須走まぼろしの滝〜

by f:id:Bosssuke:20160617090327j:plain 内山ボススケ

f:id:Bosssuke:20160520144652j:plain

富士山の5合目、標高2,000mにある滝をご存じですか?

その滝が現れるのはなんと、1年のうち1ヵ月だけという幻の滝。

その名も「須走まぼろしの滝」です。

結論から言うと、幻すぎて今回は見られなかったのですが、来年の皆さまのためにも、おすすすめしましょう!


「須走まぼろしの滝」とは

「須走まぼろしの滝」とは、富士山の標高2,000m付近で見ることができる、世にも珍しい「雪どけ水」の滝。

冬に積もった富士山の雪が春になって溶け出し、幻のように滝が現れるのです。ロマンチックがやばい。

さすがは幻の滝ということで、現れる期間は5月中旬から6月中旬の約1ヶ月間。また気温の上がる時間帯を中心にのみ流れるとのこと。

「でも……お秘境なんでしょう?」

いえいえ、そんなことはありません。

富士山須走口5合目(小山町)までは車で。そこから歩いて約25分というイージーアクセス。

JRさわやかウォーキングで来る人もいるくらいなんですよ。

(一同、驚きの声)


いざ富士山須走口5合目まで向かう

f:id:Bosssuke:20160520144645j:plain

標高2,000mに誘っているとは思えないトーンの普通の看板。

「うっかり曲がる角を間違えると、標高2,000m」というすごい交差点が静岡県にあるということ。恐ろしい。


f:id:Bosssuke:20160521080043j:plain

標高2,000mまでの一本道「ふじあざみライン」。

不安もあるが「今!我々は!まさに富士山を登っているのだ」と思うとテンションも上がる。


でこぼこ山だった!

f:id:Bosssuke:20160521080115j:plain

「ここは……凸凹山」!

標高は上がったが、テンションは下がった。


毒キノコに注意しましょう!

f:id:Bosssuke:20160520144651j:plain

上がる標高!

下がるテンション!!


ワインディングロードを走り抜ける

f:id:Bosssuke:20160521080220j:plain

登り道をグイグイ走ること30分……。

あっという間に……。


標高2,000mに到着!!

f:id:Bosssuke:20160520144652j:plain

ばばーーーん!!振り返るとこの絶景!!


f:id:Bosssuke:20160520144653j:plain

山頂側を見てもの絶景!!


f:id:Bosssuke:20160520144654j:plain

駐車場もこんな感じ!

CMかっ!


f:id:Bosssuke:20160520144656j:plain

標高2,000mの碑。

コンビニ休憩から1歩も歩かず、ここに着いたことへの言葉にならない申し訳なさが襲ってくる。

なんか、ごめん!


いざ「幻の滝」へ!!

f:id:Bosssuke:20160520144657j:plain

幻の滝への順路。

幻だけど、そういうところは、ちゃんとしている。


乾いた沢を登ぼる

f:id:Bosssuke:20160520144658j:plain

乾いた沢に沿って富士山を登っていく。

それにしても、標高2,000mの世界に「沢」があるとは驚き。


見たことのない風景

f:id:Bosssuke:20160520144659j:plain

なんだか見たことのない植物と、見たことない土。つまり、見たことのない風景が広がります。

「オレについてくれば、見たことのない風景……見せてやんよ!」と言われて連れてこられても、ギリギリアウトな見たことない感。


片方しか枝のない木たち

f:id:Bosssuke:20160520144700j:plain

強い西風の影響で、片方にしか枝がない木がたくさん。

「えーーーっ!」「おまえもかーーい!」と、ツッコんでいるようにも見える。

「ツッコミの木」と名付けました。これはインスタで遊べますな。


さらに登る

f:id:Bosssuke:20160520144701j:plain

こんな感じの道が続きます。

一見、行き先を迷いそうですが、常に目印となるロープがあるので安心。


月のような世界

f:id:Bosssuke:20160520144702j:plain

林を抜けると……広がっていたのは、岩と砂の世界。


左を向くと雲海

f:id:Bosssuke:20160520144703j:plain

左を向くと、眼下には雲海。

「左手をご覧ください」
「これは!見事な……ネイルですね!!」
「雲海ちゃ うんかーーい !!」

と、ツッコミの木もおおはしゃぎ。


岩と砂の世界

f:id:Bosssuke:20160520144705j:plain

振り返るとこんな感じ。

日本とは思えない風景が広がる。


ファンタジーゾーン

f:id:Bosssuke:20160520144706j:plain

岩と砂の世界の果てには、雲と空。

ファンタジーの世界ですな。マジで。


積み上げられた溶岩

f:id:Bosssuke:20160520144704j:plain

溶岩は1つ1つが鋭く尖っていて迫力満点。

ロープが張られる前の目印だろうか、ところどころに積み上がった山がある。


いよいよ「幻の滝」へ

f:id:Bosssuke:20160520144707j:plain

そう!またしても登るのだ!

滝だから……。滝って……ほら、高いところから落ちるから……。


この向こうに「幻の滝」が!

f:id:Bosssuke:20160521081026j:plain

ロープもここまで!

この向こうに「幻の滝」が!!


カラッカラ!

f:id:Bosssuke:20160521081059j:plain

ばばばん!!

カラッカラ!!

カラッカラやないか!!


ここを水が流れているはずだった

f:id:Bosssuke:20160520144709j:plain

カラッカラの沢からのローアングル。

さすがは「幻の滝」。

そう簡単には、我々の前に現れてくれないのか……。


人が集まっている!

f:id:Bosssuke:20160520144710j:plain

「なんか……あそこに人が集まってるね」

ま……まさか!!

一瞬の判断で、幻と消えてしまうかもしれない。

酸素が薄い標高2,000mで全力ダッシュ!一気に駆け上がる!


これがっ!

f:id:Bosssuke:20160520144711j:plain

こ……これが……。


幻の滝の……!

f:id:Bosssuke:20160520144712j:plain

幻の水たまりかっ……!!

……

……

……


代わりに銘菓「幻の滝」をご覧ください

f:id:Bosssuke:20160521092919j:plain

東富士山荘で販売している銘菓「幻の滝」!


こんな感じで流れます!

f:id:Bosssuke:20160521092923j:plain

ものすごい水流!!

こんな風に流れるんですねー!!


こんなお菓子です!

f:id:Bosssuke:20160521092930j:plain

くずきりがモチモチ!

「幻の滝」うまい!

「幻の滝」うまいよ!

……あれ?

なにこれ……涙?


いかがでしたか?

山荘の方に伺ったところ、2016年の幻の滝は例年よりかなり早く始まったため、もう終わりかもしれないとのこと。……残念!!また来年、リベンジしようと思います。

「幻の滝」は、幻のまま終わってしまったわけですが、ご覧の通り綺麗な空気と絶景だけでも、十分に遊びにくる価値がありますよ!

後編は、山荘で食べられるグルメについて。お楽しみに♪

※7月上旬〜9月上旬の登山シーズンは、マイカー規制がかかると思うので、バス・タクシーなどの公共交通機関をご利用下さい。


おすすめしたスポット

富士山須走口五合目 須走まぼろしの滝

「東富士山荘」さんがTwitterで「幻の滝」の状況を教えてくれています。ご参考に♪


書いたひと

f:id:Bosssuke:20150808155508j:plain
内山ボススケ

静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。痛風予備軍。やばい。ぐるなび社「みんなのごはん」でも静岡県グルメ記事を執筆中。

Twitter:@bosssuke
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて



Copyright © 2015 Shizuoka no susume. All Rights Reserved.