「銀座」「銀座」と言われて思い浮かべる風景。
多くの人にとってそれは東京の、あの高級感漂う街でありましょう。
むしろ他にイメージできる銀座って、ほとんどないんじゃないだろうか。
でも周囲に目を向けてみると、実は静岡県東部にもちらほら銀座があったりする。
「あぁ、どうせ東京の銀座にあやかろうとしたんでしょ・・・。」
そんなふうに思いがちだったりしません?
「東京の銀座」は「静岡の銀座」が移転したもの
その昔、静岡には「東京より早く銀座があった」というではないか!
現在は、商店街や繁華街としての意味が強い「銀座」だが、そもそも「貨幣を作る場所」という意味がある。
その変遷を抜粋すると、「1606年に駿府銀座(現在の両替町)誕生」→「1612年に江戸・京橋銀座へ移転」ということのようだ。(Wikipedia調べ)
「『先輩を超えてやる』って思って、がんばったんですよ!」
照れくさそうな表情でそう告げてくる江戸を、駿府は暖かい眼差しで見守っている。
そんな場面が想起される史実である。
さて話を戻して、我々の周囲にある銀座についてである。
ざっと調べたところ「熱海」「沼津」「富士」に、その存在を確認できた。
静岡県東部の「King of 銀座」を決定するため、いざ調査開始!
熱海市の銀座 「熱海銀座」
「昔と比べるとだいぶ寂れてしまった」と言われているが、まずまずのにぎわいを見せていた。
柱に貼った写真で、熱海銀座の最盛時代を感じながら散策することもできる。
過去の栄光を自慢しているだけだと昔の武勇伝を語りまくるおっさんみたいで少し痛々しいが、熱海銀座はそうではない。
新しめでおしゃれなカフェなんかもできていて、もう一度盛り立てていこうという前向きな流れが感じられた。
干物屋・カフェ・干物屋という奇跡的な布陣がいい味を出しているではないか。
あまりお目にかかれないだろう並びにテンションがあがった。
大変美味でございました!
銀座劇場
さわやかなカフェがあれば温泉街につきものの艶っぽいお店もあり、今でも夜になれば営業している様子。
熱海ではもうここにしかないらしいストリップ劇場で、ベテラン熟女が巧みな技を披露しているという。実に興味深い。
沼津市の銀座 「沼津銀座」
地元出身者でも知らない人がいるというほど地味さを極めている。
商店街というより、飲み屋さんが集まる一角という雰囲気であった。
夜になればもう少し元気なのかもしれないが、昼間は閑散としているようだ。
桃屋
ただ、桃屋というパン屋さんはいつでも繁盛していて、週末になると1000個以上売れるとの噂。
通りかかった頃にちょっと怖そうなおじ様がいたため、ヘタレな我々は遠目に見るだけにとどめたのだが、市外・県外のお客さんをも虜にするという惣菜パンを是非食べてみたいものである。
富士市の銀座 「富士銀座」
小学生?の合唱がBGMとして流れていて、なんだかシュールな雰囲気。
地方都市によく見られる、時代が変わろうと俺は変わらないのさ!という潔さを感じる面構えの商店街である。
どちらかと言えば殺風景で、手づまり感に襲われた我々に救世主があらわれた。
ゆるキャラ「ロペティ」
富士市特産品の紙(ペーパー)と、市の花であるバラ(ローズ)と、お茶(ティ)をモチーフにしているのだそう。
ロペティのパネルやのぼりがたくさん設置されていて、推していこうという強い思いを感じた。
今後の活躍、かげながらお祈りしておこうと思う。
静岡県東部の「King of 銀座」は…
3つの銀座を訪れたところで、うすうす気付いていたけど考えないようにしていた問題に当然のことながらぶち当たった。
King of 銀座って、どこをどう比べれて決めればいいのだろうか?
3つとも貨幣の鋳造としての「銀座」に関わりはないし、単に商店街・繁華街として比べるとするとなんのひねりもなく熱海がKing of銀座ということになるだろう。
あぁでもない、こうでもないと議論を交わし。
お得意の現実逃避に走る。
もし…各街にAKBグループが進出したら
・・・というどうでもいい想像に浸り始めた我々は、天の啓示を得たのである!
熱海は「ATM48」おおお!!
沼津は「NMD48」・・・
富士は「FUJ48」むむ!
熱海はそのものずばりATM、富士は赤がイメージカラーの東京三菱系メガバンクの字面に似てる。
金融関係ってことで、本来関係ないはずの昔の意味の「銀座」になんとなくつながってきたではないですか!!!!!
ATM48とか、もうホントすごい。
「みんなの応援がATMの力になる」とか言った日には、応援=金っていう図式が丸出し。
AKBグループもファンもなんとなく明言を避けてきたことが、オブラートを突き抜けてくる勢いで主張を始めちゃう。
でもAKBグループ随一のぶっちゃけ系として人気が出るかもしれない。
そんなわけで?
昔と今、両方の観点の「銀座」から見ても、静岡県東武のKing of 銀座の栄冠は熱海のものと言ってよさそう!
静岡県東部の「銀座」まとめ
- 熱海は観光地としての誇りを守っていた
- 沼津は桃屋をもっと大々的に宣伝したら盛り上がりそう
- 富士はロペティがかわいらしかった
書いた人
あとり
「あ」が夫で被写体担当。「り」が妻で文章担当。 いつもアホなことばかり言ったりしたりしている新米夫婦。 記事と家庭の崩壊を防ぐべく、力を合わせてがんばる所存。
この記事は「いずねこ探偵社」にて2014年6月14日に公開されたものです。