静岡のすゝめ

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のんびりトコトコ!伊豆箱根鉄道で行く各駅降車の旅(前編)

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伊豆箱根鉄道駿豆線。

三島~修善寺間を結ぶ約20km、全13駅からなるローカル線である。

地元民からは「いずっぱこ」と呼ばれ愛されている。

普段からいずっぱこには何かとお世話になっているが、 ささやかでひかえめな印象の駅が多いなという印象を持っている。

たとえばふらっと途中下車してもたのしめる、 そんな魅力はあるのか?

一日乗り降り自由の“旅助け”なんていうありがたい乗車券があるけど、 はたして有効活用することができるのか?

そんな疑問を抱いた我々がすることはただひとつ、 実際に体験してみることだけだ。

というわけで、一日で13駅全てに降り立って、おもしろスポットを探してみることにした!

歩いてもつらくない、駅から10分以内限定!

人気スポット扱いされていない場所を新たに発掘することが目標だ!


旅のおともにして最大の貢献者

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駿豆線一日乗り放題!!中学生以上1枚1000円(小学生500円)也。

三嶋大社独特の絵馬である三島駒をモチーフにしているとか。

旅の助けになるだけでなく、旅の思い出の品にもなるという優れものである。


三島駅

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東海道本線と新幹線に接続している、いずっぱこ最大の駅。

駅の写真が微妙なのは、バスターミナルに人がたくさんいて、 恥を捨て切れなかったためという体たらく・・・。

気を取り直し、さっそく駅チカ魅力スポットを探ることに。

今回の旅はノープランであり向かう先は完全に適当。

なんとなく道を渡り、気のおもむくままに曲がる。

そうしてたどりついたのがここだ!

菰池(こもいけ)公園

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池ではカモやコイが悠然と泳いでいる。

そしてシンプルな遊具の中で、ひときわ目を引く存在が・・・!


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全国のパンダ遊具好きに誇れるくらいのナイスパンダ。

近隣の子どもたちの成長を何年も前から見守っているこのお方は、なんだかもういろいろ悟った表情をしていてとても風情がある!!


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パンダ氏、たぶんサイコメトラー。

またがった人のことが全部わかる。


三島広小路駅

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昔は路面電車の駅だったりもしたらしい。

最近は、夕方になると券売機横にある立ち飲み屋がにぎわいを見せている。

そしてまず気になったのがホームから見えるこの看板である。


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摘発されないか心配なほどのエロス。

そこに線かいたらあかん!!と、誰も指摘しなかったのね。

さて、ブタ女史?の看板との出会いが暗示していたのか、商店街を少し外れたところに色気のあるお店が林立するゾーンが。


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昼間なので閑散としていたが、夜は盛り上がっていると信じたい。

アベノミクスで歓楽街の景気も盛り返しているかしら、そんなことを考えつつ進んでいくと突如あらわれたのがこれだ!

渡辺REAL学習塾

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なんでこの一角に学習塾が?と、うっかり驚いてしまった。

“学習塾”ジャンルのお色気店かと思った。

そんなジャンルのお店があるかは知らないが。

その場で検索してみると、リアルに普通の学習塾とのこと。

名前からして、世の中の酸いも甘いも学ばせてくれる学習塾なのかもしれない。

私は社会人になってから、勉強って視野や選択肢を広げるためにするものなんだなぁ、学生時代もっとマジメにしといてもよかったっぽい!なんて思ったわけだが、ここに通っていればもっと早くそのことに気づけていたのかも!


三島田町駅

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駅名表示が推している通り、三嶋大社の最寄駅である。

スーパーが隣接していて便利。

小さな踏切の方から細い道を選んで進んでいくと、なにやらおもしろそうな名称を発見。


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雷井戸!!

主人公が暗黒の世界に光を取り戻すために探し出す場所、 そんなファンタジーの要素を感じる。

周りは民家に囲まれており入っていくのに躊躇するレベルだが、 ひっそり隠れている様子がますますファンタジー。

雷井戸

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思っていたよりも和やかな情景で、水はぬるめ。

でも油断は禁物だ。

今は落ち着いているこの井戸も、精霊たちを怒らせてしまったら たちまち世界は暗黒に満ちてしまうのかもしれない。


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そして主人公が世界に光を取り戻そうと旅に出るのだ。 ライトノベルとか好きな人におすすめのスポットである。


三島二日町

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横浜ゴムや森永製菓をはじめ、工場や製作所の類が周りに多かったりする。

奥まった方を目指していったところ、国道1号線とぶつかった。

そこで出会ったのがとある食品会社である。

三島食品

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サンちゃんの真似をしたつもりが、どうにも不審者っぽく・・・。


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三島食品は麺類だけでなく静岡ならではの麩菓子「さくら棒」も 作っているらしく、偉大な会社に他ならない。


大場駅

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伊豆箱根鉄道の本社があることでも有名(?)である。

ごくごく小さな商店街を直進していくと、川に出くわした。

しかも、川と川の合流地点とのこと。

大場川デルタ(仮称)

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大場川と御殿川の交わるところ。

京都でいうところの鴨川デルタであろう。

うまくしかけてうわさが広まれば、大場川デルタ(仮称)にも カップルが等間隔で座る光景が見られるかも!?

実は富士山も見える高ロケーションだったりするし。


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この日は残念ながら雲に嫌われてしまったので、 富士山ポーズでお茶を濁すこととする。


伊豆仁田駅

なんと、駅舎の写真を撮り忘れるという事案が発生・・・。

シンプルだけど温かみのあるデザインでかわいい小さな駅であった。

ご近所のJAを左折し線路沿いを歩いてみると、 こじんまりとした癒しの空間に出会ったのである。

ひだまり公園

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駅チカ徒歩10分以内とはいえど、 降りる駅を重ねていけばそれなりに疲れるものだ。

正直、このあたりから我々の肉体と精神は疲弊し始めていた。

そんななかで「ひだまり公園」という、のほほんとした名前。

そして花やタイヤの豊かな色彩。

少し、心なしか、なんとなく、元気が湧いたような気がした。


おまけ

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公園のすぐ近くには、民家にまぎれてアットホームな教会が。

救いを求めている方や悔い改めたいことがある方におすすめ!!


前編のまとめ

  • 一日乗車券を使わない場合、ここまで650円(1区間130円)
  • 行き当たりばったりでもそこそこどうにかなるかも
  • 後編ますますぐだぐだになりますがどうか見捨てないでください!!


後半はこちら


まとめマップ


書いた人

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あとり

「あ」が夫で被写体担当。「り」が妻で文章担当。 いつもアホなことばかり言ったりしたりしている新米夫婦。 記事と家庭の崩壊を防ぐべく、力を合わせてがんばる所存。



この記事は「いずねこ探偵社」にて2013年10月9日に公開されたものです。


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