静岡県の伝統的な和スイーツといえば、やはり「安倍川もち」。
あの安倍首相も、「少しぐらい、きな(粉)臭くても、安(あん)保法案を通すぞ!」という意味で、「安倍川もち!安倍川もち!」と叫んだとか叫んでないとか(叫んでません)。
お土産では慣れ親しんだ安倍川もち。ただ、「できたて」は食べたことがないという人は、意外と多いのではないでしょうか?
ということで、安倍川のほとりで食べる「できたて安倍川もち」と、もう1つの名物「からみもち」を、おすゝめします!
「安倍川もち」とは?
現在では「もち」に、きな粉をまぶしたものと、あんこを絡めたものを指すことが多い「安倍川もち」。
もともとは、「きな粉をまぶして、その上から白砂糖をかけたもの」でした。
そもそもは江戸時代、貴重だった白砂糖を使ったことで、一躍有名になった安倍川もち。白砂糖は本物の証と言えます :)
安倍川餅のはじまり
安倍川の茶店が、「きな粉」を「砂金」に見立てて餅にまぶし、「安倍川の金な粉餅」として、かの徳川家康公に献上したことがはじまりだとか。
切捨御免の時代、ギリギリのボケを将軍にぶっこんだ茶店店主に乾杯!
安倍川ほとりの老舗「石部屋」
これが安倍川!
清流としても有名で、その伏流水は水道水にも使われるほど。河川敷も広い!
そして、ここが文化元年(1804年)創業の老舗「石部屋」!
文化元年といえば、あの「寛政の改革」を進めた11代将軍、徳川家斉の時代。
そう!あの…改革が!
具体的にどんな改革かは言えないけど、あの改革のころから続く老舗なのです。
江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気ある店内!
サーキュレーターはある!しかたない!!
かつての看板でしょうか…。
ちなみに店名「石部屋」は、創業者「石部屋吉五郎」氏の名前から。
黒柳徹子さんや長さんのサインも!「旅のもち」…………なんてな!!(涙)
これが元祖 安倍川もち
で…でたー!
200年前の作り方を守り続けている、弥次さん喜多さんも食べた、あの安倍川もちやー!!
白砂糖もしっかり乗っています :)
注文をうけてから千切られたもちは、ふわふわ!!
見よ!この箸の沈み具合をー!
口にすると、しっかりとしたお米の旨味と、きな粉の香りが広がります。まぶされた白砂糖も、あっさりとした上品な甘さ!
そして温度。冷たくもなく熱くもない、もちの柔らかさを最大限に引き出す温度なのでしょう!知らないけど、たぶん!!
やっぱり、できたては格別!お土産の安倍川もちとは、別物ですね(あれはあれで好き)。
白糖だけのさらりとした、こしあん。くどさがまったく無く、いくつでも食べらられそう。
きな粉もそうですが、もちの味と素晴らしく調和しています。
やはり、できたては違う! 違うよ!全然違うよ!!
もう1つの名物「からみもち」!
そして、安倍川もちと並ぶ名物が、この「からみもち」!
大根おろしではなく、「わさび醤油」でいただくという静岡ならではの逸品。
安倍川もちではなく、これを目当てに通う常連さんも多いとか。
もちろん、これはお店でしか食べることはできません。
硬くならないよう、お湯にひたされたおもち。
尋常ならざる、つやつや感!
わさびは当然、静岡産。しっかりとした辛味が鼻に抜けていきます。
あの、つやつやもちに、醤油とわさび?
こんなの美味いに決まってるだろ!!
もち&わさびを中心とした、甘さと辛さのコラボレーションを楽しむもよし!
鼻に抜けるツーンとしたわさびの辛味と醤油の風味、そして舌に残るお米の甘さ。完璧!完璧なバランス!!
オレが、わさびを乗せすぎなければ完璧だったはず!!
わさびを醤油にといて、もち全体を楽しむのもよし!
めっちゃうまい。見ればわかると思うんすけど、めっちゃうまい。
最終的に、お茶がうまい
なぜなんでしょう。
なぜか美味しいものを食べたあとはこうなります。こうなりませんか?
「あー!お茶がうまい」
静岡県に生まれてよかったー。
いかがでしたか?
「できたての安倍川もち & からみもち」いかがでしたか?
静岡県に生まれたからには、一生に一度でいい。できたての安倍川もちを食べにでかけましょう!
それではまた!静岡県で!!
レッツ、アベノミクス!!
おすゝめしたお店
書いたひと
内山ボススケ
静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。痛風予備軍。やばい。ぐるなび社「みんなのごはん」でも静岡県グルメ記事を執筆中。
Twitter:@bosssuke
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて