内山ボススケ

最終更新日：2017-02-25

「韮山県」という名前を耳にしたことはあるだろうか…。

静岡県東部の人であれば、あの反射炉のある「韮山（にらやま）」が頭に浮かぶだろう。

ただ「県」となると話は変わってくる。

ということで今回は、現在の伊豆の国市を中心に広がっていた幻の県「韮山県」について調査した。

歴史の重さを感じるテーマだぜ。マイクチェック・ワン・トゥー！

そもそも「県」ってなに？

坂本龍馬を中心とした維新志士達が時代を動かしたいわゆる幕末。明治政府は立ち上がったものの当初は政府が移っただけであり、各地にあった幕府時代の「大名領（藩）」に与える影響力は小さかった。

そこで、登場するのがご存知「廃藩置県」。「藩だめー！県にしてー！」と通達し、明治政府から知事を派遣するという改革を行った。これが「県」のはじまりである。

ちなみに、大名にとっては完全にリストラとなる廃藩置県。大久保利通氏や西郷隆盛氏を中心に、ほぼクーデーターのように行われたとのこと。「藩だめー！」というノリではなかったことは付け加えておきたい。

消えて行った数多くの県たち

当初「廃藩置県」で定めたのは、"３府＆３０２県"。

現在の"１都＆１道＆２府＆４３県"になるまで、数多くの県が消えて行ったということになる。

例えば、石川県にあった「金沢県」、奈良県にあった「柳生県」、愛知県にあった「名古屋県」、兵庫県にあった「神戸県」なども、消えて行った県たちだ。

そして同じく、消えて行った県「韮山県」が今回のテーマとなる。

「韮山県」の概要

韮山県の概要をまとめると・・・

廃藩置県「前」の1868年に、明治政府によって設置された最先端の県（フラグシップ！）
しかし、3年後に第1次府県統合によって廃止される。薄命（美人！）
代官所（＝県庁）は、現在の " 伊豆の国市韮山韮山1 " に置かれた（韮山の中の韮山！）
初代知事は、日本で初めてパンを焼いた男 "江川英龍"の五男、「江川英武」（パン育ち！）

3年間という短い間ではあったけども、近隣地域の政治の中心として「韮山県」は存在していた。

これは歴史的事実なのであります！テンション上がってきた！ブルブル！！

「韮山県」のエリア

韮山県の管轄エリア

ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーー！！

こんなことってある？っていうぐらいに広い。マジか。

そしてこれは韮山代官所時代から、「韮山」が管理してエリアだとのこと。

韮山が！そう韮山が、東京をふくめた南関東一帯を治めていたのです！！ばばーーーん！！

これ、場合が場合なら韮山が首都になった可能性もあったじゃないですか。やだー。