静岡のすゝめ

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のんびりトコトコ!伊豆箱根鉄道で行く各駅降車の旅(後編)

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さて、伊豆箱根鉄道駿豆線各駅降車の旅も半分を終えた(前編はこちら)


都会みたいに数分おきに電車が来るわけではないので、 なんだかんだで結構時間がかかっている。

おっとりしているとか、のんきとか言われることが多い静岡県東部人にうってつけの旅だろう。

前編のおさらい

  • 伊豆箱根鉄道駿豆線の通称は「いずっぱこ」
  • 駿豆線一日乗り放題乗車券は「旅助け」
  • ノープランの旅もまぁ悪くない
  • あとり は つかれてきた


後編最初はこの駅だ!!!


原木駅

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無人駅である。

備えつけのインターホンは伊豆長岡駅につながっているらしい。

なぜ隣の伊豆仁田駅や韮山駅でないのか。

私、気になります!

なんていうか、視界に住宅街しか入らないような?

人様のお家をおすすめスポットにしたらいろいろマズイよね!

そして道が入り組んでるっぽいし迷うかも!

どうしようめっちゃ不安

わくわくどきどき!!!!!!!!!!

どうにかテンションを奮い立たせながら歩き出した我々。 すると、ほんの数十秒後に運命の出会いが!


かみや

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改修中?の理髪店。

店名「かみや」の由来がもしかしてズバリ「髪屋」かもしれないと思うと、クスッと笑えるとってもナイスなお店。

ひらがな表記にすることで見る者の想像の幅を広げる、 そういうのって表現方法としてステキですよね!

住宅街に入り込む前に見つけたから飛びついたとか、 ほとんど歩かず済んでラッキー!ここにしよう!とか、決してそういうのじゃないんであしからず☆


韮山駅

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かつては「北条駅」という名前で、創業はなんと1900年。

100年以上の歴史があるとは、さすが韮山。

富士山の次は反射炉を世界遺産に!という動きが活発化しているらしく、その熱の高さがうかがえる。 (※本記事は世界遺産登録前の記事です)

ボススケ氏の報告書でも韮山のスゴさを知ることができる!


そして・・・。

私、中学生の頃に歴史巡りとかいう行事でこの辺歩いたんだけど、蛭ヶ小島(ひるがこじま)っていう頼朝が配流された場所がね、教科書に載ってるくらいの場所だったのに、ただの草ぼうぼうの広場で、ほんと草しかなくて、びっくりした思い出がある”

とか語ってたら、蛭ヶ小島についたのだが・・・。

あれ?なんか整備されてる・・・!?


蛭ヶ島公園

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私の記憶とは大きく異なり、すごく立派な公園になっていた。

2007年に今の状態になったようである。

私が来たのは2000年になるかならないかの頃。

なんだかちょっぴり浦島太郎気分。

配流感がすっかりなくなっていたが、 旅路の疲れを癒すにはもってこいの場所であった。


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うしろから眺めて、二人の会話を妄想するのもよし。


伊豆長岡駅

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伊豆長岡といえば伊豆長岡温泉だろう。

特急踊り子号も停車するし、沼津駅方面へのバスも通っているのでにぎわっていることが多い。コンビニやパン屋が併設されていて小腹が空いた時にも便利である。

駅から出てすぐ、直進するか右折するかの選択肢。

車通りが少なくて歩きやすそうという理由で右折。

少し歩くと、あるお店を発見!


正直屋

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見たところアットホームそうなお店。

一人で入っても先客のおっちゃんとたのしく酒が飲めそう。

でも正直者しか入店できないという・・・!(ウソ)

写真の男が消えかかっているのは正直者成分が足りないせい(ウソ)

以前の「よりとも政子バル」に居酒屋カテゴリで参加(ホント)

次回のバルにも参加なさるのでは?(おそらく)


田京駅

ひー・・・駅舎の写真を・・・撮り忘れてしまった・・・。

前編「伊豆仁田駅」に次ぐ不手際!申し訳ございません・・・!

駅の周りの景観は、レトロとさびれの間くらいのイメージ。

そして、そんなイメージを色濃く体現する場所に行き当たったのだ!


田京ショッピングプラザ

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こういうところ、どの街でも出会うなぁという既視感。

テナントの増減がそのまま景気の善し悪しを映している感じ。

いろいろと感慨にふけってしまう・・・。

自分が幼少の頃はにぎわっていたはずの場所の変わり様を見て切なくなって奮起して町おこしに目覚めたりする人がいるのもわかる。


大仁駅

失礼ながら初めて知ったが、大仁駅にも特急踊り子号が停車する。

また、大仁も温泉地で駅前に足湯があったりもする。

駅に着く前からどーんと目立っているある企業の社屋と関連する建物が立ち並ぶところを超えていくと、見晴らしのいいところに着いた。


狩野川

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川と一緒に見られる城山(じょうやま)の岩肌がワイルドで迫力あってかっこいい。

マグマが固まったものが侵食されて地表に現れてきたんだそう。

そして鮎釣りをたのしむこともできる。

狩野川で釣りをしている人をみると、童謡「ふるさと」の “こぶな釣りし かの川”の“かの川”を、狩野川だと信じて疑わなかった幼少期を思い出す。

確認すると夫も幼少期、かの川=狩野川と思っていたそうだ。

狩野川が生活圏内にあった人はそういうケースが多いかも!?

空と山と川のコラボに圧倒されたいあなたに捧ぐ地図


牧之郷駅

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「まきのごう」ではなく「まきのこう」って読む。

駅舎がないという、究極のエコ駅である。

周囲ものどか。

疲労がピークに達していた我々も、心地よくボーッとできる雰囲気。

何もしないことを素直にたのしめる感覚を味わった。


田園風景

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原風景って聞いた時こういうの思い浮かぶ人少なくないんじゃないか、そんなことを思わされる風景であった。 ひぐらしが鳴いていたり、どこそこのお宅から夕ごはんを作っている香りがただよっていたり、平和な日常そのもの!


修善寺駅

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ついに終点修善寺駅。修善寺温泉をはじめ、虹の郷やサイクルスポーツセンターなどの観光スポットがある。

中伊豆、西伊豆エリアにもここからバスで行ける。

そして、フィナーレにふさわしい場所を発見したのだ!

ふれ愛Promenade

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ほんちょう商店街と、ほんどおり商店街(たぶん)の交差点にあるゲート。

その名もふれ愛プロムナード!!

愛に満ちた遊歩道であること間違いなし。

最後に愛は勝つし、All you need is loveだし、愛は地球を救うという。

苦しまぎれに脳内BGMにサライが流れたところで、我々の旅はおしまいである。 愛が呼ぶほうへ赴きたいあなたに捧ぐ地図


まとめ

  • 一日乗車券を使わない場合、全部で1560円(1区間130円×12回)※三島から修善寺まで各駅で乗降した片道分
  • 各々駅から遠くはないけど、総歩行距離は約15Km
  • 地味な駅にもそれなりに味がある
  • 愛があれば駿豆線は安泰


まとめマップ


書いた人

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あとり

「あ」が夫で被写体担当。「り」が妻で文章担当。 いつもアホなことばかり言ったりしたりしている新米夫婦。 記事と家庭の崩壊を防ぐべく、力を合わせてがんばる所存。



この記事は「いずねこ探偵社」にて2013年10月16日に公開されたものです。


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