静岡のすゝめ

地元ライターがおすすめする「静岡県の魅力たっぷり」Webマガジンです

静岡らしく、のんびりお届け中♪

のんびりトコトコ絶景の車窓!大井川鐵道で行くレトロなSL旅

f:id:Bosssuke:20151108140437j:plain

いろいろなライターが静岡のおすすめを紹介していく「静岡のすすめ」ですが、絶対に外せないもの「王道」観光スポットというものがいくつかあります。

そのうちの1つが、この「大井川鐵道(てつどう)のSL」!

静岡県民であれば知らない人はいないこのSLですが、聞き込みをしいてみると「子供のころに乗ったきり」という人が数多くいました。

ということで今回は、かつての記憶を思い出していただくために、大鉄SLの魅力を再確認!

大人な今だからこそ楽しめるSLの旅をおすすめします!


大井川鐵道のSLとは

大井川本線「新金谷駅」から「千頭駅」まで運行されている、蒸気機関車牽引の急行列車のこと。

1976年に、蒸気機関車を動く状態で保存する「動態保存」ために、日本で初めて運転を開始したのだそうです。

「産業遺産の保存」という偉業を担っていたとは…。大人になって初めてわかるSLのすごさよ。


金谷駅から大井川本線に乗車

f:id:Bosssuke:20151108134443j:plain

JR東海道本線「金谷駅」から歩いて3秒のところにある大井川本線「金谷駅」。

駅ナカからしていきなり昭和レトロが漂います。駅なのに、誰ひとりとして焦っている人はいません。ほんわかしている。

ちなみに、SLは「Steam(蒸気) Locomotive(機関車)」の略称です。


金谷駅から新金谷駅へ

f:id:Bosssuke:20151108134444j:plain

僕にはありあまる。雰囲気がありあまる改札を抜けて、「金谷駅」からSLの発車駅である「新金谷駅」まで1駅。


降りたらいきなりSL!

f:id:Bosssuke:20151108134448j:plain

「あー!あんなところにSLが!!早く早く!見に行こうよ!!」

…みたいなものをイメージしていたのに…。


f:id:Bosssuke:20151108134449j:plain

こんな感じでいきなりSL!

近い!近いよ!!心の準備ができていないよ!!

壁ドンならぬSLドン! SLドンだドン!!


SLのカッコよさを楽しむ

f:id:Bosssuke:20151108134446j:plain

まずSLのカッコよさを十分に楽しみましょう。

元男子ならば、いやがうえにもテンションがあがるこのビジュアル。

ゴテゴテしているようですが、1つ1つのパーツが必要性をもった機能美。空気抵抗なんて関係ない!関係ないよ!ねぇ、メーテル!!

ちなみに、記念撮影をしていると駅員さんが帽子を貸してくれたりします。


f:id:Bosssuke:20151108134447j:plain

銀河鉄道999のオープニングの「ポォォォォォーーー!」と、まったく同じ音の汽笛がなりテンションはMax!


f:id:Bosssuke:20151108134445j:plain

車内もこうやって写真が撮れちゃうくらいに近くで見ることができます。


f:id:Bosssuke:20151108134452j:plain

なんだかわからないけど、かっこいい。

なんわか!なんわか!


f:id:Bosssuke:20151108134451j:plain

プッシュゥゥゥーーーーーーーー!!

スチームが出てるやないかー!!


f:id:Bosssuke:20151108134453j:plain

オハフ!


f:id:Bosssuke:20151108134454j:plain

スハフ!(SLじゃない客車)


このように、もはや乗る前から全力で楽しい。

なんだったら、もう帰ってもいいくらい大満足ですが、このままだと子供のころと同じです。

さぁ、乗り込みましょう!!


旧型客車を楽しむ

f:id:Bosssuke:20151108134517j:plain

乗り込むとそこは、映画のセットのような内装。

昭和初期に、旧国鉄で使用されていた旧型客車が、当時のまま使われているのです。


f:id:Bosssuke:20151108134457j:plain

天井のファンも素敵な佇まい。

ちなみに夏の暑い時期は、彼が救世主に見えます。


f:id:Bosssuke:20151108134458j:plain

蛍光灯がむき出しになったレトロ前衛的なスタイル。


f:id:Bosssuke:20151108134506j:plain

木枠のゴツゴツしたシート…と思いきや、フカフカ!

リラックスしながら旅をすることができます。

リクライニング?するわけないだろ。


f:id:Bosssuke:20151108134459j:plain

網棚ですら、かっこいい。


f:id:Bosssuke:20151108134501j:plain

床はもちろん、板張り。踏み込んだ感触からして現代の客車と違います。


子供のころ外観ばかりに目が行っていましたが、大人になってみると、車内のかっこ良さに目を奪われます。

1つ1つ形が違うんです。素敵だなー!


車掌さんの軽快なトークを楽しむ

f:id:Bosssuke:20151108134500j:plain

出発するやいなや、車掌さんの軽快なトークがスタート。


車掌さん「皆さん。聞こえてますかー?」

車内アナウンスで、まさかの呼びかけ!!


車掌さん「聞こえてるね。うん。今日はどこから来たの?」

まさかのインタビュー形式!!しかも別車両の我々は置いてけぼり!


車掌さん「婦人会?いや宝塚の星組かと思っちゃったよ〜!」

なに?なにが起きてんの!?


車掌さん「後ろのほう聞こえてなかったみたい。はじめましてー!」

このライブ感!!


そう!この名物車掌さんの軽快なトークも、SLの旅の醍醐味。本当におもしろいので、ぜひお楽しみに :)


景色を楽しむ

f:id:Bosssuke:20151108134503j:plain

大井川本線は、江戸時代の健脚をして「越すに越されぬ」と称された大井川に沿うようにして北上して行きます。


f:id:Bosssuke:20151108134508j:plain

平均時速30kmという、じつにのんびりしたスピード。

まさに「トコトコ」という感じ。癒されます。


f:id:Bosssuke:20151108134509j:plain

広がる茶畑が通り過ぎてゆく様も美しい。


f:id:Bosssuke:20151108134510j:plain

ずっと見ていたくなりま…


車掌さん「たぬきの里を通ります。色々なたぬきがお出迎えします」

た、たぬき!?


f:id:Bosssuke:20151108134505j:plain

!!!


f:id:Bosssuke:20151108134511j:plain

後ろ髪引かれる思いを知ってか知らずか、SLはトコトコ進みます。


f:id:Bosssuke:20151108134512j:plain

吊り橋だー!


f:id:Bosssuke:20151108134513j:plain

おお!下をくぐるのか!


f:id:Bosssuke:20151108134514j:plain

くぐった!!


などなど…窓の外の風景に飽きることはありません。


千頭駅に到着

f:id:Bosssuke:20151108134528j:plain

そして…あっという間に2時間弱の旅を終え、千頭駅に到着。

もっと乗っていたかった…。


f:id:Bosssuke:20151108134526j:plain

千頭駅にでもSLの記念撮影ができます。ご存分に!


f:id:Bosssuke:20151108134524j:plain

大人の旅なので、あえてトーマスには触れません!


ゆずスイーツを楽しむ

f:id:Bosssuke:20151108134534j:plain

f:id:Bosssuke:20151110074038j:plain 県内随一の「ゆず」収穫量をほこる「川根本町」。

そのゆずスイーツを食べられるお店がこちら「senzu cafe 旬」。


f:id:Bosssuke:20151110074211j:plain

「ゆず香るクリームあんみつ」と「川根茶セット」。


f:id:Bosssuke:20151108134532j:plain

ゆずの香りの寒天!絶品です。


f:id:Bosssuke:20151110074331j:plain

おしるこもゆずの香り。ほんのりと上品に香ります。


f:id:Bosssuke:20151108134533j:plain

おもちも、やわらかで優しい味!


いかがでしたか?

大井川鐵道で行くSLの旅、いかがでしたか? ゆっくりトコトコ走る電車には、本当に癒されます。

11月下旬までは、紅葉も見頃。おすすめです!

千頭駅は、アプト式鉄道に乗って奥大井湖上駅に向かったり、夢の吊り橋のある寸又峡へ向かったり奥大井の旅の起点になる駅です。ぜひ楽しみましょう!


おすすめしたお店

大井川鐵道株式会社

senzu cafe 旬



書いたひと

f:id:Bosssuke:20150808155508j:plain
内山ボススケ

静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。痛風予備軍。やばい。ぐるなび社「みんなのごはん」でも静岡県グルメ記事を執筆中。

Twitter:@bosssuke
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて



Copyright © 2015 Shizuoka no susume. All Rights Reserved.