浜松市に県内最大級の複合遺跡「伊場遺跡」があるのをご存知でしょうか。
県内最大級の遺跡と言ったら静岡市の「登呂遺跡」でしょ!?と思っているあなた!
半径数百mにも及ぶ大遺跡、十数回に及ぶ発掘調査で出土された出土品の数々、未だ全容が明らかになっていない点などを踏まえると登呂遺跡に負けずとも劣らない大遺跡なのです。
では早速、浜松市が誇る大遺跡!伊場遺跡を紹介していきます。
伊場遺跡ってどんなところ?
「伊場遺跡」は、浜松市の中区東伊場にある弥生時代の集落遺跡です。
奈良時代から平安時代初期の建物遺構もあり、2つ以上の時期にまたがる遺跡「複合遺跡」として、1954年に静岡県指定文化財に指定されました。
住居跡や小川跡の大溝のほか、多くの木製品や獣骨、郡の役所があったことを示す木簡が大量に出土、文化的価値が非常に高い遺跡であることを伺わせます。
いろいろな「遺跡」を紹介!
古代の役所の跡です。奈良時代から平安時代にかけての役所の施設を復元してあります。
高床式倉庫です。柱を地面に直接埋めて固定した掘立柱という作りの建物です。
掘立柱の建物群跡です。落に人々が集まり、たくさんの建物が立った跡を再現しています。
セメントの柱を立てて掘り出された時の状況を再現しています。
約1500年前から1000年まで流れていた小川の跡です。
ただの大穴?と思いがちですが、これもれっきとした小川跡の遺跡です。
発掘調査により出土された品は、資料館に展示されているという事なので後で見に行ってみようと思います。
市民の憩いの場「伊場遺跡公園」
実は、市民の憩いの場でもある「伊場遺跡公園」。
駐車場がたくさんあります。
車で行ってもよし、散歩がてら歩いて行ってもよしです。伊場遺跡健康ウォークコースとしてウォーキングが出来る様にもなっていて、市民の健康促進の場としても活用されています。
どのくらい広いのか?
遺跡内を歩いてみた!
まずは広く整備されているウォーキングコースを軽快に進んでみました。
ご年配の方やベビーカーを押したママさんなど多くの市民の方がお散歩コースとして利用していました。
すれ違いざまにご挨拶。「こんにちは~」お散歩中の方々との触れ合いも良いものですね。途中にはベンチもあってちょっと休憩。まだ半分も歩いていないのに結構疲れます。
鳩も日向ぼっこをしていて「あ~、平和だな~」と筆者も一緒に日向ぼっこ。
やっと折り返し!スタート地点と同じ看板でちょっとヘコむ。 折り返し地点!とか表示されてたらヘタレな筆者も頑張れる。でも折り返すけど。
屋根が付いた休憩スペースもあって、談笑している紳士淑女の姿も。
広くてウォーキングに疲れたから、筆者もしばし休憩。
ちょっと脇に入ると、整備されていない小道があちらこちらにありました。
あえてこのような場所を進んで遺跡全体を回り広さを確認。
ウォーキングをしながら横には遺跡群。今流行の健康法であるウォーキングをしながら古代遺跡を眺めるという、現代と古代の融合を肌で感じました。
ウォーキングコース1キロと遺跡の全容制覇!普段の運動不足も相まって結構疲れました。
伊場遺跡、本当に広いです!
わーい!たくさんのどんぐりだー!
子連れのママさんが多い理由がよくわかります。松ぼっくりやどんぐりが沢山落ちています。
子供ってどんぐりが落ちてたら拾う生き物ですからね。筆者の子供も知らないうちにポケットの中がどんぐりでいっぱいになっていました。
マジか!資料館がなくなってた!
さて、発掘された貴重な出土品を見学に行こうと思い資料館へ進む。
無い!どうやら資料館は閉鎖された模様。閉鎖と言うより建物自体がない!更地になっていました。これもある意味遺跡の一部か!?
浜松市が合併する時の2011年4月、「耐震診断」を主な理由に廃止・閉館されてしまったようです。
いかがでしたか?
遺跡を見ながらお散歩が出来る県内最大級の遺跡「伊場遺跡」をおすすめしました。
子供が拾ったどんぐりで工作をしたり、ママさんたちのお散歩コースだったり、お年寄りの談笑の場にもなっていたり、今も昔も(?)市民の憩いの場「伊場遺跡」でした。
そうそう、すごく広いけれどゴルフはしちゃだめよ!
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書いた人
マギー
生まれも育ちも静岡県、静岡県以外知りません。ほぼ主婦時々ライター。