
静岡県民なら、1度は考えたことがあるのではないだろうか。
「もし静岡県を持つなら、こう持とう…」
かくいう私も物心ついたころから、「ある静岡県の持ちかた」を考えていて、それがベストだと思っていた。
でも…誰もが当たり前だと思っている自然の法則や科学の知識。でも、それは本当なのでしょうか。答えは、やってみなくちゃわからない!大科学実験で!!
ということで、皆さんを代表して「静岡県の持ちかた」を調査する。
まず、持てる静岡県を作ろう
「持てる静岡県」を作るため、ダンボール・ノリ・ハサミと、特製の「静岡県を持ってみようペーパー」を用意した。
※ ペーパーは「ここから」ダウンロードできます
静岡県の裏表が重なるように「静岡県を持ってみようペーパー」の点線を山折りにする。
静岡県の形に沿って、ハサミを入れていく。ちなみに地元から切って行くと「旅感」が出てテンションが上がる!
無心に、ただひたすら切り進めていく。少しでも油断すると「オレ、休みの日に何やってるんだろう」という気持ちに襲われかねない。コツは無心。
浜名湖を華麗にスルーする(後で切りましょう)。
裏表2つの静岡県ができた。達成感がこみ上げるが、これではまだ持てない。
ダンボールにノリで張って行く。「オレ、休みの日に何やってるんだろう」のピークはこのあたり。もう少し頑張ろう。
あぁ!田子ノ浦を切り忘れた!・・・。「シラスが大漁」ということにしよう。
静岡県の形にダンボールもざくざく切っていく。最初からペーパーを貼ってから切ればよかった気もしてきた。
ぎゃあ!ツノが折れそうに!南アルプスは意外ともろい。気をつけよう。
浜名湖を華麗にスルーする(2回目)。
そんなあれこれを経て、約1時間。ついに「持てる静岡県」が完成した!!なかなかテンションが上がる。さらに今回は、補強のためにビニールテープで補強した。
さぁ!さっそく持ってみよう!
色々な「静岡県を持ちかた」を検証する
持ちかた1「くびれホールド」
くびれホールド静岡県のくびれ部分をホールドする持ちかた。バカリズム氏の「都道府県の持ちかた(ポプラ社)」でも紹介されているメジャーなパターンだ。
ただ実際に持ってみると、大瀬崎が小指に刺さって痛い。やはり、実際に持ってみないとわからないものだ。
持ちかた2「南アルプスつまみ」
別名「ツノつまみ」。赤石山脈をカジュアルにつまんだ持ちかた。寿司屋のお土産さながらの情緒がある。
太平洋側のシルエットが美しく見えるのが特長だが、欠点は、うっかり落としやすいこと。注意したい。
持ちかた3「御前崎つまみ」
御前崎をつまみ上げた持ちかた。県全体の形がハッキリ見えておしゃれ。ただし、御前崎の先端に負担がかかり折れそうになる。
社会的にもデリケートな場所だけに、配慮した持ちかたをしたいところ。
持ちかた4「富士山周遊つまみ」
富士山を中心に2点でつまむ持ちかた。つまむ感覚としてはリッツやオレオに近い。シーンによっては掛川あたりにチーズを乗せても良さそう。
持ちかた5「愛山またぎ」
愛知県から山梨県にかけての県境をグリップする持ちかた。フィット感を重視する方には一番おすすめ。
ただし強く握れば握るほど、御前崎が手のひらに刺さってくる。長時間は持てない。
持ちかた6「山梨またぎ」
「愛山またぎ」の変形で、山梨県との県境だけをグリップする持ちかた。小指を中心に握りの位置が定まらず不安定。どうしても!という人以外にはオススメしない。
持ちかた7「ペンシルホールド」
中部から西部にかけて、鉛筆を握るようにホールドする持ちかた。湖西市にペン先をつければ商品化もできそう(プロダクトデザイナーの方ご連絡お待ちしております)。
商品化に差し支えるので大きな声では言えないが、伊豆半島が手首に刺さってくる。すごく痛い。
持ちかた8「浜名湖フック」
浜名湖に小指をひっかけるという前衛的な持ちかた。湾状になっているため見た目以上にフックは安定している。
静岡県の”くびれ”を中心に左右バランスが取れておりシルエットも美しい。さらに伊豆半島にも何かかけられそうだ。
持ちかた9「駿河湾フック」
浜名湖をフックした以上、駿河湾もフックしないわけにはいかない。
ただ安定感はいまひとつで、油断すると山梨県側に落ちてしまう。口笛を吹きながら、くるくる回せそうだが、さにあらず。
持ちかた10「手裏剣スナップ」
静岡県を武器に見立てた禁断の持ちかた。
ただ、どんな理由があったとしても静岡県で人を傷つけるような真似はしてほしくない。
これが本命!「ハンドガンホールド」
これこそが、子供の頃から思い描いていた持ちかた。ハンドガンのように伊豆半島をグリップする持ちかただ。
どうだろう、この納まりの良さ!手への馴染み具合!シルエットの落ち着き!!予想を遥かに越えるフィット感!!興奮が隠せない!!
まとめ
本検証における、キング・オブ・静岡県の持ちかたは「ハンドガンホールド」としたい。
持ってみた感想
実際に、静岡県を持って思ったことは、
「才能を持っている・いない」よりも「静岡県を持ったことがある・ない」の方が、人生にとって重要なことなんじゃないか、ということ。
「才能を持っている人」は数多くいるが、「静岡県を持ったことがある人」はきっと少ない。それは、もう「強み」だ。
まだ持っていない読者の皆さん。一生のどこかで一度、静岡県を持ってほしい。そして、それを人生の強みにして頂きたい。
おまけ:サイレントヒルの悲劇
大統領に拳銃を向ける不審者!
まさか!この厳重な警備をかいくぐって!
しかも、拳銃を持ってやがる!!
まさか・・・相棒!
まさか・・・シークレットサービスの相棒ボススケじゃないか・・・。どうしちまったんだ!
とにかく手を挙げろ!!撃ちたくない!!
銃を捨てろ!
そうだ・・・。それで良い。銃を捨てろ!
・・・捨てろッ!!撃たれたいのかッ!!
地面に落ちる拳銃
そうだ・・・それでいい。
・・・見なかったことにする。二度とこんなことを……。
銃を拾うボススケ
おい!やめろッ!!
やめるんだッ!!
撃ちたくないんだぁぁぁあ!
ズキュゥゥーーーーーン!!・
・ ・ ・・・くそぅ!なんだってこんなことに!!
なんて日だッ!!
これは!・・・拳銃じゃない!
まさか・・・静岡県ッ!!
まさか・・・あの時も
静岡県ッ!!
まさか・・・あの時も
静岡県ッ!!
・・・ガクッ!
静岡県じゃないかッ!
バ・・・バカヤロォォォォーーーーーー!!
書いたひと
内山ボススケ
静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。痛風予備軍。やばい。ぐるなび社「みんなのごはん」でも静岡県グルメ記事を執筆中。
Twitter:@bosssuke
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて
この記事は「いずねこ探偵社」にて2015年5月25日に公開されたものです。