
まさに幻と消えた「幻の滝」のリベンジを誓った我々に襲いかかってきたのは空腹。
しかし、こんな……標高2,000mにレストランなんて……。
と、お思いでしょう。いやいや!!
今回は、富士山の恵みをそのまま頂く「富士山グルメ」をおすすめします♪
幻の滝を見られなかった前編はこちら
富士山須走口五合目「東富士山荘」
登山をしない方には馴染みがないかもしれませんが、山には「山小屋」という登山客のオアシスがあります。
登頂を目指す人の鋭気を養い、下山してきた人の疲れを癒やす、というまさに登山に無くてはならない存在。
もちろん、車でサクッと来た我々をも優しく迎えてくれます。
富士山須走口五合目の「東富士山荘」は、なんと室町時代から続く由緒ある山小屋!
また17代目になるというご主人は山の達人であり、そして「きのこ」の達人。
この東富士山荘で「富士山グルメ」を頂きましょう♪
木のぬくもりを感じる山小屋
「これぞ山小屋!」という雰囲気たっぷりの空間。
木のぬくもりがハンパない!
壁に飾られている見事な写真の数々。
特に「雲でできた富士山」の写真は、奇跡的な1カット。訪れた際にはぜひ探して驚いてください。
名物「きのこ茶」
山小屋で振る舞っているのがこちら、名物「きのこ茶」。
色こそ無色透明ですが、濃密なきのこの香りが立ち昇ります。
味は、薄い塩味の上品なダシの味。
登山客の疲れた身体を暖め、じんわり染みわたる逸品です。
そして数々の「きのこ料理」
ラーメン、そば、うどん、焼きそば、チャーハン、パスタ、カレー……おおよそ思いつく料理の全てに「きのこ」。
他にも、きのこ鍋などなど無数の「きのこ料理」のメニューがあります。
スーパーマリオもびっくり。
きのこの量が尋常じゃない「きのこカレー」
富士山をモチーフにしたスタイルの「きのこカレー」。
女子がインスタに上げまくりの!フィルタかけまくりの!ハートつけまくりの!話題のアレですね。
とはいえ……「きのこカレー」って別に珍しくもな……。ん?
なんか……きのこが……。
きのこの量が……。
おかしいようなな……。
一旦、ごはんを見て落ち着こう。
富士山ライスは、これから登頂する人はテンションあがるでしょうね。
さて、もう一度。
やっぱり!きのこが!ルーから溢れている!!
まさか……こんな……井の中のフロッグ オーシャンを知らず!!
そう!どこをすくっても100%!確実に!きのこ!
ここ東富士山荘の「きのこカレー」は、日本一きのこの密度が高いのです!!
富士山の麓で獲れたきのこの味わいは深く、独特の香りや、ほろ苦さはカレーに負けていません。
そして、すくうたびに出てくる色々な種類ののきのこ。
ぷるるんとしていたり、シャキっとしていたり様々な食感も本当に楽しい。
まったく飽きることなく最後まで食べきってしまいました。
山菜も乗っている「きのこうどん(春)」
こちらは、「きのこうどん(春)」。
100%きのこのカレーと違い、春のきのこうどんには山菜の天ぷらが乗っています。
ちなみに、きのこうどん(秋)は、きのこ率がググンと上がったりするそうな。
「きのこに埋もれたい!アチシきのこに埋もれたいの!」っていう人は、秋にぜひ。
山菜の天ぷらは、「たらの芽」と「山椒」。
サクサクに揚がった天ぷらの食感と、鼻に抜ける春の香りがたまりません。
それにしても涼しい山頂で、暖かいうどんを食べる贅沢!!
きくらげも肉厚で、歯ごたコリっと、食感プリっと、コリプリコリプリしております。けしからん。
そして、またしても色々な種類のキノコが!
ほら!
ほらね!!
最高にさっぱりする「こけももアイス」
高山植物「こけもも」は、富士山でも5合目のごく一部の地域でしか採れないという貴重な実。
昔から「霊峰富士の長寿の実」として伝説とともに語られてきたと言います。
……少年が母親の病気を治すために、採りに行くアレだ!
さすがは伝説の実。
この世のモノとは思えない、さっぱりさとした後味で解脱待ったなし。
開放感のある外のテラスで食べましょう。
コーンの最後の最後まで、こけももが……。
感動する。
いかがでしたか?
富士山の麓で獲れたきのこを堪能できる、東富士山荘の富士山グルメいかがでしたか?
きのこ好きはもちろん、そうでなくても大満足なきのこ料理の数々。
これを食べるために標高2,000mを目指す価値は十分あります!
また、秋にしか食べられない幻の「松茸パスタ」をおすすめしに行きたいと思います!
富士山須走口五合目は、本格的な登山目的でなくとも楽しめるおすすめスポットでした。本当におすすめー!
気をつけましょう
ただし標高2,000mはいつもと違う環境。他の方の迷惑にならないよう体調管理や安全管理には十分気をつけてください。
そうそう水や物資なども貴重。環境維持のためトイレも有料です。セーフティ&エコな気持ちで!
コーラすごい
糖分の摂取に優れているからなのか、とてつもないコーラ好きがいるのか……!!
おすすめしたスポット
書いたひと
内山ボススケ
静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。痛風予備軍。やばい。ぐるなび社「みんなのごはん」でも静岡県グルメ記事を執筆中。
Twitter:@bosssuke
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて