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富士の伏流水で仕込み&竹炭で干す!しっとり&ジューシーが最高な沼津ひもの「杉長水産の竹炭干し」

by f:id:Bosssuke:20160718215956j:plain Josh Redwood

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日本の朝食と言えば、干物。理想的な和食のおかず、干物。

安い・うまい・栄養価が高いといことづくめ。それがHI・MO・NO!

そして沼津と言えば干物!全国的にも知られている特産品です。

今回は、沼津市民であるJosh推薦の干物「杉長水産の竹炭干し」をご紹介します。おすすめです♪


沼津の干物とは?

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今や、日本一の生産量と品質を誇ると言われる「沼津の干物」。

もともとは江戸時代、漁師さんの家飯として作られていたそうです。

温暖な沼津の自然環境が干物作りに最適だったこともあり、大正時代には調理法を確立し商品化。

その後、100年以上にわたり職人さん達が日々研鑽に研鑽を重ね、おいしい干物をお届けし続けているというわけです。


杉長水産の干物

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そんな沼津市に住んでいると、だんだん干物の味に厳しくなっていくわけですが、おすすめは「杉長水産の干物」。

通常の干物はもちろん、オリジナル製法の「竹炭干し」がびっくりするくらいおいしいんです。

「竹炭干し」の干物は、とにかくうまみが濃い・身が柔らかい・ジューシー!

「なにこれ!干物の印象変わっちゃうっ!」となること間違いなしの逸品です。


干物ってどうやって作るの?

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干物の作り方は、至ってシンプル。

1. 解凍
2.開く
3.洗う
4.味付け
5.乾燥

シンプルなだけに、ごまかしが効かず、素材や職人さんの技がモノを言う、ということなんですね。

干物、奥が深いです。

ちなみに現在は、衛生的という理由で、天日干しではなく低温乾燥が主流なんだとか。時代か……。

今回は、例の「竹炭干し」の美味しさの秘密を探るため、杉長水産さんにお邪魔しました!楽しみ!!


厳選されたお魚たち

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まずはお魚。

沼津港で水揚げされたものかと思いきや、別の海域でとれたお魚が主役。

特に、アジは九州は済州島近くでとれるものが多く使用されているそうです。

沼津の高い干物生産技術のもと、日本中から最高のお魚が集まってくるんですね〜。

おいしい干物を作るためには、おいしい魚が必要。厳選されたお魚たちです。

ちなみに、この特大のアジは、あまりの美味しさに「トロアジ」と呼ばれているとか!


解凍します!

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新鮮なうちに冷凍された魚を、まずは解凍します。

なんと解凍に使う水は、水道水ではなく富士山・愛鷹山の伏流水を使うというこだわり。

港や海のイメージが強い沼津ですが、実は湧き水も豊富なのです。

水が豊富な地域だからこそできることですね。


開きます!

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次に開きの作業!なんと、すべて人の手で開きくのです!

機械では脂ののった魚の身をいためてしまうため、手作業一本の徹底ぶり。

ちなみにレジェンド級の速さを持つ職人は、1分間に6匹も開くことができるそうです。

1分間6匹……10秒で1匹?!早い!


洗います!

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一枚一枚人の手によって丁寧に開いた魚は、余分な血や汚れをもう一度洗います。

スイートルという専用の機械も使われますが、ここでもやっぱり豊富な伏流水が大活躍です。


味付けします!

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さっぱりと洗い終わった魚を、塩汁(しょしる)というタレで味付けします。

20~30年継ぎ足され続けた秘伝のタレは、旨味の宝庫。

干物の味を決める、重要な工程です。


乾燥します!

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一般的な干物は、このあとセイロに乗って低温乾燥されますが、竹炭干しはここからが違います。

水分だけを透すセロファンに巻いて、竹炭の入った特等席で乾燥するのです。


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このように細かく砕いた竹炭をたっぷりと使用します。


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竹炭が詰まった専用の袋が敷布団と掛布団のように魚を上下からはさんで余分な水分を吸収していきます。

ここでなぜ竹炭なのか?と疑問に思ったあなたはするどい!

竹炭は水分の吸収以外にも雑菌の繁殖を防いでくれるすぐれもの。

乾燥のあいだ魚の身を清潔に保ち、臭みを発生させない最高のパートナーなのです。

さらに竹炭干しは乾燥中にまったく風にあてないため、魚の豊富な脂身も酸化しません。


美味しさを閉じこめます!

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20時間以上かけて、じっくり水分だけを飛ばしたら最後に冷凍です。

マイナス45度の冷凍庫で一気に美味しさを閉じ込めます。

おやすみなさ~い!


いただきます!

竹炭干しの干物は、アジ、カマス、サバ、サンマの4種展開です。

今回は、アジとサンマをいただきましょう!


アジの干物

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沼津の干物と言えば、やはりアジ。

干すことによって凝縮されたアジの味は、旨味がすごい!(ダジャレ)


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どうですか!?

このしっとり&やわらかい質感!これこそ「竹炭干し」の効果ということでしょう。

口に運ぶと……アジの旨味と、ほどよい脂が広がります。ジューシー!!

ごはんのおかずにも、お酒のつまみにも最高の一品です!


サンマの干物

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「塩焼き」のイメージが強いサンマですが、干物にするとまた違った魅力が見えてきます。

しっかりとした身と、やはり濃厚な味。

薬味に手が伸びないほどの、絶妙なバランス。

焼くだけで、こんな贅沢を味わえるとは……感激でした!


杉長水産の竹炭干しおすすめです!

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杉長水産の竹炭干し、いかがでしたか?

「沼津の干物」と聞くと有名すぎて、ひとくくりに考えてしまいがちですが、職人さんのこだわりや工夫で本当に色々な違いがあるのです。

魚焼きシートなどを使えば、フライパンやホットプレートでも簡単に焼くことができます。

ぜひ、おうちで沼津の干物!杉長水産の竹炭干しを!おすすめです♪


干物の調理は簡単です

杉長水産の社長から、興味深いお話を伺いました。

少しづつ干物離れが進んでしまっているそうですが、その理由は意外にも「調理が簡単すぎて、手抜き感が出るから」だとか。

でも皆さん!皆さんの調理が簡単なのは、職人さんが手間をかけてるからです。

美味しい干物に出会えた皆さんは、手を抜く権利がありますよ(笑)


おすすめしたもの

有限会社杉長水産


お取り寄せもできます

沼津商業高等学校の学生さんが販売している通販サイトがあります♪

杉長水産 竹炭干し干物 アジとカマスとサバとサンマ セット 【沼津商業生徒販売商品】


書いたひと

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Josh Redwood

静岡移住歴4年の新米ライター。インドア派。静岡に来てからビールと日本酒に目覚め、呑み散らかす日々。ただし酒に弱いのが弱点。

Twitter:@josh_redwood



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